さて、「フロー」といいましたが、これは毎年あらたに生産され支出されるもののことをいい、「ストック」とは過去から引き継がれた資産や資本などをいいます。
俗に「宵越しの金を持たない」というのは、典型的なフロー経済です。
これに対して、宵越しの金を持ち、失うべきものを持つに至るのをストック経済といいます。
日本経済も高度成長から30年、その日ぐらしからは脱皮し、多少ストックらしきものができつつあります。
ストックは概念的に社会的ストックと私的ストックに区分できます。
社会的ストックとは、一般に社会資本と呼ばれるもので道路・鉄道・港湾・都市公園・下水道をはじめ学校・病院などを指します。
これら社会資本の整備はヨーロッパ諸国と比較すると遅れてスタートしただけに全体にはまだまだ十分ではありません。
これに対し私的ストックとは住宅・耐久消費財をはじめ土地・有価証券などをいいますが、大平洋戦争に敗れたときは、土地を除き、私的ストックは事実上ゼロでした。