着生によく似た術語に「寄生」という生活様式があります。
これは、付着した生物どうしで養分のやり取りが行なわれるものを示しています。
植物ではヤドリギ、マツグミなどが典型的な寄生生物です。
コケ類には樹木に寄生する種類はなく、すべて着生植物です。
着生植物の例にはノキシノブなどのシダ類、カヤラン、ヤマコクランなどのランがあります。
着生植物と寄生植物とはよく混同されています。
とくに、地衣類は葉緑体がないように見えるためか、寄生植物と思われることが多いですね。
ある新聞で、天然記念物の桜の木が枯れかかったことを報じた記事では「幹一面に寄生したウメノキゴケによって、樹勢が衰え...」と書かれていました。
このような記事を真に受けて、ウメノキゴケを削り取る人でも出れば、樹皮という、すでに死んだ組織に付着しているウメノキゴケにとっていい迷惑でしょう・・・。
亜高山の針葉樹林帯では枯れかかった木にサルオガセがたくさんついており、元気のよい木には少ないです。
これも、サルオガセがついたため木が弱ったわけではなく、弱った木では、葉の量が少なくなることなどにより、サルナガセがつきやすくなるためです。
原因と結果を取り違えてはいけないのです。