空気清浄度指数というものがあります。
着生コケ類の調査結果からその地点の空気清浄度を表わす指数を求める試み(I・A・P法)がカナダのルブランらによって提案されています。
この方法は、植物群落と環境との関係を連続的な変化としてとらえようとする目的で広く使用されているやり方と同じです。
とくに新しいものではないのです。
それだけに、着生コケ類ばかりでなく、すべての指標植物と環境との関係について使用できる方法です。
ここでは、ある研究員が調査した東京都の着生コケ類の調査結果を使用して説明しましょう。
汚染地から離れるに従って、着生コケ類の種類と生育量が増加します。
この種類と生育量を組み合わせて表現するのがこの方法の原理です。
種類数が同じであっても、汚染に強い種類が多い場合と、弱い種類が多い場合の違いが強調されなくてはなりません。
そこで、種類ごとに、その種類の汚染に対する弱さを示すような「係数」を考えることにします。
そして、ある場所に生育している1つ1つの種類についてその係数と被度(生育量を表わす数値)との積を求め、合計した数をその地点の空気清浄度指数と考えます。