
EF51形は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が輸入した大型の直流用電気機関車である。
東海道本線東京~国府津間用にアメリカのウェスティングハウス・エレクトリック社(Westinghouse Electric/電気部分)とボールドウィン社(Baldwin/機械部分)の合作により
1926 年(大正15年)に2両が製造された。
製造当初は8010形(8010,8011)と称したが、1
928年(昭和3年)10月の車両形式称号規程の改正により、
EF51形(EF511,2)に形式番号が改められた。
1軸の先輪を有する旅客列車用の電気機関車で、箱形の車体の前後にデッキがある。
同じ輸入F型機でも、むやみに角張っていて武骨なイギリス製のEF50形と異なり、
直線基調だが簡潔でスマートな外観を備える。前面には後退角がつけられて3面折妻となっており、前面窓下には砂箱が設けられている(1号機は上越線時代に撤去)。
屋根上には、パンタグラフが2基設置されている。
同じメーカー製のED53形とは、車体の長さや足回りを除いて外観が非常に似ている。
電装機器面では、主幹制御器に電磁空気単位スイッチ式を採用しており電動機の組合せも直列・直並列・並列の3段組合せ式である。さらに高速度遮断器を装備していた。
このように全体として堅実な設計を採っていたことで故障が少なく、使用成績は良好であった。
これに意を得た鉄道省は、国産大型機関車EF52形の開発に際し主要機器類について本形式をはじめとするウエスティングハウス系輸入機関車の基本システムを踏襲することで実用上の成功を収めた。その技術的系譜は戦後のEF58形にまで及んでおり、影響の強さが伺われる。
他の機関車に影響を与えた機関車だったんですね。
戦後にはなくなてしまったのが残念です。