
ED15形は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が、1926年(大正15年)に日立製作所で製造した直流用電気機関車である。
国産では初の民間製本線用電気機関車として、1070形の名で3両(1070~1072)が製造された。1928年(昭和3年)10月の車両形式称号規程改正により、ED15形(ED151~ED153)に形式番号が改められている。
設計・製造とも日立製作所が独自に行い、電気部分の製造は助川工場、機械部分は笠戸工場が担当している。車体は当時主流の箱型である。窓隅は角形、妻面に突き出した形状のはしごを有するなど、機能本位の無骨な外観で、屋根上にパンタグラフを2基搭載する。1号機と2・3号機では、内部機器配置に相違があり、形態に差が見られる。国産の本線用機関車としてははじめて、先従台車の無い全粘着軸形式となり、後の新性能機関車群のさきがけになったといわれている。
同時期に欧米から輸入されたED10形、ED11形、ED12形、ED13形、ED14形と同数の牽引定数とされたが、パンタグラフは架線の高さが高いときの押上げ力が小さく、架線が低いときの押上げ力が大きいという問題点があったとされ、のちに国鉄標準形として制式採用されたPS10形に取り替えられている。
当初は、東海道本線で貨物列車を牽引していたが、1932年(昭和7年)に八王子機関区に移り中央本線で使用された。のちに東海道本線に戻ったが、台枠の変形等故障が多く、1959年(昭和34年)~1960年(昭和35年)に順次廃車された。
1号機が日立製作所の工場に保存されています。
昔はこういった形式図も手書きだったんですね・・・。